ISOはわが社にはまだ早い

「ISOはわが社にはまだ早い」という経営者に
ISOを理解していない表題のこんな台詞(せりふ)何度も聞かされました。
ISOの説明をすると、中小企業の経営者から、よくこう反論される。
何故「早い」のか・少し考えてみたい。

<想定>
1. お金がないから
2. まだ管理レベルが低いから
3. もっと「立派な会社」が取るものと思っている
4. ISOを社内で運用するだけの人材がいないから
5. ISOで仕事が複雑になり、やりにくくなると思えるから

ほぼ、理由はこんなところだが
1.(お金)を除いて、ISOというものを理解してないことによる「幻想」といわざるを得ない。もっとも、まだISOに取り組んでいないのだから、「幻想」も止むを得ない。
だから、私もなるべく平易な、わかりやすい「ブログ」を書いているつもりだが、大変残念な事だ。
イギリスでは、町のクリーニング屋さんが取っている。

ISOの草分けはヨーロッパ、なかでもイギリスでは早くからISOが普及していて、町のクリーニング屋さんもISOをとっている状況だ。
まだ、日本ではそこまで、一般化していないが。

ISOは世界標準。
3人の会社も3万人の会社も取り組める。
業種も業態も何でもOK・・・・くわしくは、ブログ「ISOはどんな会社でも取れるの?」に述べている。ご参照ください。
取り組まない理由は実は絞り込むと、「ISOがよくわからない」となる。
会社を経営している限り、誰もが、良い会社にしたい、立派な会社にしたいと、思っているはず。
しかし、一体ISOがその手段として、いいものなのか、はたして自社の社風や人材レベルにマッチするか?不安に思うのだろう
やれない理由を検証すると・・・

理由の2.3.については、レベルを上げるためにISOを取得するので、決して上場会社だけが取るものではない。

理由の3.4.のなかの人材については、やはり大きな認識不足としかいいようがない。人材を育成するのがISOで、卵が先かの話になる。ISOを取る、運用するのに現在の従業員以上のレベルで十分だ。
仕事が複雑という点は、微妙な問題だ。
確かにISOを取り入れると、今までやってないことを、いくつかやる必要もある。
しかし、それはシステムを実行することによる大きな全体的効果を認識しないと、わからなくなってしまう。
そして、我々ISOコンサルタントに責任の一端(よりやや大きい)がある。
それは、多くのコンサルが、町のクリーニング屋さんが「気軽に」使えるような、ISOシステムを指導してこなかったことだろう。
ISO9001規格の条文の前段に示されている。
それはこうだ。

「ISOシステムの構築は、企業の規模、業態、管理レベル、従業員の水準に応じて柔軟に、実施すること。」
・・・これこそ、わがISOジャパンネットのISOの指導理念だ。
3人の会社に難しい仕組みは不要だ。会議などやる暇はない。
こうした、簡単な仕組みが多く現れ、かつそれが、小企業の現場で成果をあげ、普及してゆくと、先ほどの経営者の不安や誤解は、うんと減るだろう。
しかし、この問題をクリアーしないと、ISOが日本で本格的に普及してゆかない。
1. お金の問題は、最後に残る!
審査料金とコンサル料金の更なる値下げ努力も、更なる普及には、当然必要だろう。
ISOは実は、これからが「普及段階」だと思う。
日本には、現在650万社の法人がある。
今ISOの普及はその約1.5%=10万社前後程度。
これからだ!
ISO原人
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ISOはわが社にはまだ早い

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