7.ISO コラム 「え!そんな事知らなかった」
1. ISO規格は「変幻自在」に変わる?
2. 中国がISOを一番取っている!
3. 日本が環境ISO―14001では[世界一]
4. ISOは二人の会社でも取れる?
5. 両方(9001と14001)一緒に取るのが最近の主流?
6. PL法対策にもISOは有効
7. 管理責任者は外部委託できる?
8. 審査会社って、なぜ財団法人が多いの?
9. 審査員よりコンサルタントのほうが、レベルが上?
10 .トヨタはISO14001を奨励している?
11. ISO のマニュアルは文字でなくてもよい?
12 JAB は、外国ではあまり知られていない?
13 審査費用に交通費は入っていない?
14 審査員の変更は、出来るの?
15 ISO の「経営者」は誰でもいいの?
16 サービス業とISO、相性は?
17 認定機関ってなあに?
18 銀行借入にISOは有利?
19 審査機関って変えられるの?
20 内部監査の研修は毎年必要?
.
1. ISO規格は「変幻自在」に変化する?
5~6年で変わるISO規格は。各国の専門委員で検討され、改訂される。
ISOが普及するのに応じて、規格をより実態に合った形で、内容を改訂している。
中小企業が増える、小売・サービス業が増える、9001取得企業が14001を取
る ・・といった流れが反映する。
2. 中国が一番ISOを取っている?
ここ1~2年の流れで、世界中で最もISOを取得しているのは、中国。
何故だろう?世界の工場・製造業を目指す中国企業の従来のイメージは、「安い
けど、品質が悪い?」というものだ。そこで、この国際規格を取得して、『イメージ』
を変えようという、意図が見えてくる。
3. 日本は14001では世界一!
日本は、現在、環境ISO14001の分野で20,000組織以上で、世界一。如何
に日本企業が、企業の社会的責任の具体的形として、環境問題を捉えているか
が分かる。 京都議定書の発祥国としても、意味がある。
4. 二人の会社でもISOは取れる!
ISOは、何人の組織から取れる?・・素朴な疑問。 答えは二人から。1人は?
出来ない。自分で自分の仕事は、「内部監査」すると、どうなるか?・・・やはり出来
ない。
5. 両方(9001と14001)取るのが最近の主流
今、ISOを取る企業の約50%近くが、このやり方。メリットがたくさんある。コスト
が割安。期間、手間も少なくて済む.。審査も割安 等等。その背景には、9001を
取って、3年後約40%の企業が14001にとりくむ・・という傾向がある。
6. PL法対策にISOは有効!
製造業などで、PL保険に入っている企業が多いが、ISOの認証は、もし万が一
の時は、有利になる。 被害者からの訴訟の場面で、自社の製造プロセスを証拠
として、出せる為。但し、自社に手落ちが無い場合。
7. 管理責任者は外部委託できる?
アウトソースの一つの形であり、可能です。 中小企業でしかるべき人材が居な
い場合や、退社した場合など考える余地のあるやり方。現場が忙しくて、とても手
が回らない、という会社も一考すべきか?
8. 審査会社って、何故財団法人が多いの?
様々な業界団体が母体になって、審査会社をつくった。これは、日本だけの特
色だと思われる。しかし、やや問題がある。 審査の「公平性」「客観性」。今、その
見直しも行われている。しかし、本当の問題は、「お役所的」な、感じがする部分だ
ろう。
9. 審査員よりコンサルタントの方がレベルが
上?
あまり知られていないことですが、一般には、審査員の方が、「格」が上と思わ
れている。分野が違うので、比較しにくいが敢えて言うと、コンサルタントであ
る。 ISOの構築指導と審査を比べると、「仕事で要求される能力」としては、
やはり、コンサルタントと思われる。
10.トヨタは14001を奨励している?
ご承知のように、「カンバン方式」や「ジャストインタイム」のマネジメント手法
は、品質管理の分野で有名です。この為、ISO-9001への関心は低く、系列
の企業には14001取得をすすめている。
11.ISOマニュアルは、「文字」でなくてもよい?
YES。ビデオでも、DVDでも、写真でも・・OK。文字による「文書」でなくても
マニュアルとして通用する。外国人労働者のいる工場などは切実な問題だ。
12.JABは外国ではあまり知られていない?
JABやUKAS(英)という認定機関マークはよく見かける。ところが、JABは
外国ではあまり知られていない。輸出企業がISOを取得する場合は用注意。
RVA(蘭)なども海外では知名度は高い。
13.審査費用に交通費は入っていない?
通常、審査会社の95%は、交通費は審査料に含まれていない。ごく稀に含む
会社もあるが、通常はない。交通費の他に、「移動費」を請求するところもあ
る。
移動費とは、審査員の移動時間にチャージするもの。
審査員が関西方面から来ると、新幹線代、と前泊費用が発生する。大手の審
査会社は、こういうケースが多い。
14.審査員の変更って、できるの?
できる。タイミングとしては、審査前と審査が終わり、次回の審査に向けて申
しいれる事ができる。いづれも、「変更の理由」を言う必要がある。「ただ。なん
となく」では、まずい。
15.ISOで言う「経営者」とは、誰でもいいの?
小企業なら、社長だが、必ずしも社長でなければならないとは、決まっていない。
「経営層」の中から選ぶことになっている。専務、常務、事業部長でもOK.
経営をになう立場に有る人。
16.サービス業とISOの相性は?
悪くない。昨今、「人手を中心とする業種」にISOがどんどん取り入れられてい
る。相性は、むしろいい。特に、パート、アルバイトの比率の高い業種は、適合す
る。
17.認定機関って何?
審査会社を一定の基準で、「審査」し、認証する機関。しかし、認定をどこで受け
るか、また受けないかは、審査会社の任意。審査会社成立の要件ではない。
日本では、JAB【日本適合性認定協会】が認定機関として唯一あるが、外国の認
定でも、効力は同一。UKAS,RVAなどが著名。
18.銀行借入にISOは有利?
一般的に有利になる。少なくとも、その企業の社会的「評価」として、国際規格の認
証は、融資の面でも、評価(プラス)される。もし、具体的なことが知りたければ、直
接確認すること。9001,14001とも社会的認知度は高い。
19.審査機関って変えられるの?
いつでも、変えられる。FAX1枚でOK。維持審査の期間中でも、問題ない。
ただし、認証審査の時に、どんな契約になっているか要確認。
20.内部監査員の研修は、毎年必要か?
こたえは、その会社の内部監査の運用状況による。マンネリ化していて、監査で
何の問題提起もなく過ぎている場合は、改善目標の設定か、監査の仕方に問題
がある。こういう場合、定期的に専門家の指導を受ける必要がある。
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