現場の人が使いたがらないマニュアル<手順書>は

現場の人が使いたがらないマニュアル<手順書>は
ISO では作らない!
現場のマニュアル<手順書>という物は、現場の日常作業で見ることは少ない。
仕事をするのに、いちいちマニュアルを見るのは・・
1. 新人が仕事を覚える場合、
2. 希にしか発生しない仕事の場合
3. その仕事が極めて重要で、失敗が許されない場合
は、マニュアル(手順書)片手に仕事を進める。
通常の日常の「ルーチンワーク」では、マニュアルを見ることは殆どない。
特に日本人は。
めったに使われないが、現場の人に要求されるマニュアルとは何だろう?
一言で言うと「分かりやすい」ではないだろうか?
分かりにくいマニュアルとは以下のようなパターンだ
1. 文章が、硬く抽象的、かつ曖昧
2. 小説のようにだらだら書いてあるもの
3. 基準やポイントが示されていないもの
4. ビジュアル(図、イラスト、写真、動画)が少ない
という特徴がある。現場の人から「嫌われるマニュアル」である。
ISO のマニュアル、手順書はこれらと全く反対のものである。
栃木県の工場現場で
ある栃木県の製造工場で、ISO の取得指導をしていた。その工場では、イラン人
中国人、ブラジル人が約20人働いていた。
現場の手順書作成のところで、工場長と相談した。彼らは日本語は片言しか分
からない。仕事は日本人のベテランが実地で教えていた。
しかし、現場マニュアルは無かった。日本語でマニュアルを新たにつくっても、外
人用のものを更にまた作る必要があった。
そこで、我々は提案した。
DVD(VTR)で作業を撮ろう
日本人作業員のベテランのやる作業を撮影していった。約一週間を要した。
そして、外国人を集め順次上映し、質疑応答を繰り返した。
日本語が覚束ない為、なかなか意思疎通が難しいようだが、彼らは毎日現場
作業をやっている。DVD は作業を一目瞭然で確認できた。
我々がISO で目指す現場マニュアルは「実践的であること」なのだ。
審査当日も問題なくパス
審査当日、審査員に<DVD>を見せてから現場巡回(監査)を実施してもらった。
審査員も納得していた。
最後の会議(クロージングミーテイング)で、DVD の件は、当社の実情にあった
正しい方法だとの賛意がなされた。
分かりやすく、使いやすく、実際的であること。これがISO で目指す我々グルー
プのコンセプトだ。
それが、外国人にも分かるDVD による「手順書」だった
生きたマニュアルとは
現場の人が活用するマニュアルそれはいつも活用され、メンテナンスが日常
的に行われ、どんどん使いやすくなってゆく物でなくてはならない。
一度作ったマニュアルが何年も改定されないのは、活用されているとは、言え
ない。
何故なら、顧客の意向、経済情勢、社内の体制、事情など様々な変更要因が
存在する。
そして、現場のマニュアルは、現場の人自身が改訂してゆくのがベストであ
る。
これがISO で我々グループが目指すマニュアル<手順書>
の実際だ。
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ISO 原人


現場の人が使いたがらないマニュアル<手順書>はISOでは作らない!

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